れじゅろぐ

れじゅめ の ぶろぐ

「ドナーソング」ルーティン制作日記

Nagoya Juggling Summer Cup2018、通称サマー☆カップ!で披露したルーティンの設定だとか細かなこだわりを語っていきたいと思います。

動画はこちら


Nagoya Juggling Summer Cup 2018 れじゅめ Ring Performance

審査結果はこちら

総合成績11位/18人、演技構成は4位でした。

本作品の目的・目標

  • やりたいことをやってみる。
    • ストーリー性、メッセージ性の強い作品にする。
    • ジャグリングだけでなく舞台セットや前後の時間などを利用した、「演劇的ジャグリングルーティン」を目指す。
    • 技術や(技の)完成度とは別ベクトルからの読了感を観客にもたらしたい。
      「すごい」だけじゃなく背景の物語やテーマについて思わず考えてもらえるような作品にしたい。
  • 「動きについてくるジャグリング」「自在に動くジャグリング」のきっかけをつかみたい。
  • 前の大会ルーティン(2018春:オノマトペメガネルーティンhttps://youtu.be/rueo0UCYAro)からの成長をひとつ以上披露すること。

技の練習としては、ずっと「難しい技の成功」を追いかけて練習するのが楽しくてやってきていたんですが、最近自分がやりたいことは「ひたすら難しい技をやるすごいルーティン」とはちょっと違うところにあるのかな、と思い始めました。 あるいは、ちょっと難しい技やルーティンを練習するのに疲れちゃったのかもしれません。
そんな時にたまたま出場機会をいただいたのがサマー☆カップ! で、やりたいことやってやるぜ!! の精神でこのルーティンができました。

舞台って、演者→観客への強い一方向性と、観客の反応からなる緩やかな双方向性でできているとわたしは考えていて(「舞台はナマモノ」の理由や、舞台ならではの良さ、の半分くらいはここに由来していると思う)。
元々が高校演劇出身で舞台上がりなのもあって、わたしにとっての「舞台」っていうのが表現の場というか、ストーリーテリングの場というか、そういう捉え方をしているんですよね。
本作はジャグリングルーティンの一部としての演劇、演劇作品の一部としてのジャグリング、みたいなところを目指して制作しました。

使用楽曲等

使用曲はれるりり氏ともじゃ氏の合作「ドナーソング」。もともとボーカロイド版で知っていた曲で、調を変えずに女性ボーカルのイメージだったので、めありー氏の歌ってみたを使用させていただきました。

また、作品冒頭より流れる多様なノイズは、フリー素材を組み合わせて作成しています。

原曲解釈とルーティンのテーマ

端的に言ってしまえば「あなたがいなくなって悲しいです」という曲なんだと思っています。
なのでルーティンも基本はそれに即して、でも悲しいままで終わるのもストーリー的にどうかと思って、「悲しいけれど、前を向いて生きていかなきゃな」というちょっと上向きなラストに仕上げました。
喪ったものそれ自体については、観る側がそれぞれで当てはめていただけたらなと思います。わたしはわたしで当てはまるものがあるけれど、それはまた別のお話。

制作時には音ハメや、特に歌詞ハメをかなり意識していました。というか、曲冒頭の「どれかに丸を付けてください」の歌詞ハメからこのルーティンができました。
1,2,3と数字をあてていたり、「どっちでもいい」の423-Active2フラリッシュだったりが代表例です。
少しでも曲の世界観をルーティンに反映させられたらなと思って構成していました(が、大会で歌詞全部が把握できるかというと、難しいかもしれないのは承知しています)

演ってみた感想や振り返り、今後の課題など

練習不足で技を決められていないので、悔しい部分があるのはもちろんでした。
でも「やりたいことを舞台に上げられた」という点では、過去のルーティンの中でもかなり個人満足度は高かったです。

予想はしていましたが、やはりこの尺で演劇調のルーティンをやってどれだけ伝えられるかという点や、体育館・大会の雰囲気から演劇の雰囲気を作るのが難しいという点をご指摘いただきました。やはりこういう雰囲気やストーリー重視のルーティンでは大きな課題だと思います。
今後も模索してみるしかないですねー。気が向いたら頑張ります。

以上、サマー☆カップのルーティン制作日記でした。なんと2000文字超!
長文お付き合いいただきありがとうございました~!


P.S.ルーティン前のれじゅめ~ポーズについて

すぱ所属の同期みつめちゃんが考えてくれました。かわいい振り入れありがとう。